50代起業でおすすめのアイデアを紹介!向いている人や成功するためのコツについて解説

2024年6月19日

50代起業でおすすめのアイデアを紹介!向いている人や成功するためのコツについて解説

平均寿命が伸びていることで現在は人生100年時代と呼ばれており、50代で新しいことにチャレンジする方も増えてきました。

起業もそうしたチャレンジの一つですが、「50代で起業しても大丈夫なのか」「どういった分野だと成功しやすいのか」と悩み、なかなか足を踏み出せない方もいるはずです。

今回は50代で起業する方の割合、おすすめの分野、50代で起業するメリットと注意点、成功するためのポイントなどをご紹介していきます。

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50代の起業は遅くない!50代起業の現状

中小企業庁の「第1部 令和元年度(2019年度)の中小企業の動向」によれば、フリーランス起業家の年齢構成は以下の通りです。

出典:中小企業庁「第1部 令和元年度(2019年度)の中小企業の動向」

意外だと思う方も多いかもしれませんが、男性では50代の起業家が最も多く、女性は2番目に多い割合となっています。

また中小企業庁の「第2部 中小企業のライフサイクル」によれば、50代の起業家は中長期的な安定を求めて起業を選んでいることが多いようです。

53歳で森ビルを設立した森泰吉郎氏など、50代起業家の成功事例も多く存在し、50代での起業は決して遅くありません。

起業の手順を詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

起業するには?成功のための5ステップ、必要なことをわかりやすく解説!

50代起業のアイデア5選

50代で起業する場合は、年齢に伴う経験を活かしたビジネスで起業すると成功できる可能性が高まります。

ここでは50代で起業する場合の主なアイデアをご紹介していきます。

コンサルティング・コーチング

コンサルティングはクライアントが経営する事業の課題を解決に導くビジネスであり、これまでの経験を活かせる分野であれば安定した経営を期待できます。

コーチングはクライアント自身の能力を向上させるビジネスで、健康コーチングやキャリアコーチングなど分野は多岐にわたり、高度な専門スキルがある場合は一定の集客が見込めます。

報酬の金額は1時間あたり1万円から30万円前後と、依頼内容やスキルに左右されますが、経験や知見が多い方であれば少ない勤務時間でも稼ぎやすい傾向にあります。

不動産投資

不動産投資はアパートやマンション、駐車場などの、自身が所有する不動産を貸すことで収入を得るビジネスです。

長期的に安定した利益を期待できるほか、プライベートの時間も多く確保できるため、同時並行で別のビジネスもおこなうことができます。

住宅需要がなくなることはないため、不動産投資の市場は安定しているほか、インフレによる影響を受けづらいという特徴があります。

老朽化した場合はリフォームが必要ですが、それによってさらにアパート・マンションの価値が高まるため、長期的な利益が発生しやすい傾向にあります。

オンラインスクール・習い事教室

長年続けている趣味や高度な専門スキルがある場合は、オンラインスクール・習い事教室を開業するのも良いでしょう。

オンラインスクール・習い事教室の分野は、外国語会話・学習塾・楽器演奏・絵画・プログラミングなど多岐にわたり、自分の経験・スキルを活かせる分野を選ぶことができます。

一般的に月謝制で利益を得ていきますが、指導する分野によるものの、総じて粗利益は高い傾向にあります。

士業

士業(通称さむらい業)は、国家資格が必要になる職業の総称で、弁護士・司法書士・行政書士・公認会計士・税理士などの種類があります。

合格率10%未満と難易度が高い士業が多いものの、その希少性から需要が高く50代からの起業でも高収入を確保しやすい傾向にあります。

土地家屋調査士・司法書士・行政書士は年齢・経験・学歴不問で試験を受けられるため、これから士業で起業したい方におすすめです。

人材紹介業

すでに幅広い人脈を築けている場合、企業と人材を引き合わせる人材紹介業での起業も視野に入れましょう。

特に人材不足に悩んでいる業界で即戦力となる人材を紹介できれば、信頼を得られることで安定した利益を期待できます。

ただし人材紹介業には免許が必須になるほか、景気に左右されやすい業界であるため、計画的な行動が大切です。

50代での起業に向いている人はどんな人?

50代での起業は珍しいことではありませんが、特にどういった性格の方に向いているのでしょうか。

ここでは起業に向いている主な性格をご紹介していきます。

素直な性格

誰もが年齢を重ねるにつれて経験が豊富になっていくものの、そのぶん無意識のうちに相手の話を聴けなくなってしまう傾向にあります。

自分の知識・経験がすべて正しいとは限らず、まずは相手の話を受け止めたうえで柔軟に判断することが大切です。

相手の話を受け止めることができれば自然と情報も集まりやすくなるほか、社会の変化も察知しやすくなるため、成功できる可能性も高くなります。

行動に移せる

ビジネスを成功に導くためには、じっくり考えることも大事ですが、まずはどんどん行動に移していくことが重要になります。

アイデアやチャンスが巡ってきたとき、決断に時間がかかるようでは上手くいくものもいかなくなります。

市場やユーザーは常に変化しているため、迅速な決断・行動ができるかが競合他社との差をつけることとなりますし、ビジネスのスピード・効率が高ければ社内外の信頼も獲得できます。

自信がある

ビジネスを成功に導くためには自信を持つことも大切であり、ビジネスに軸があれば共感を得られることで周囲から支持されやすくなります。

自信を持つことができなければビジネスの軸もぶれやすくなり、やがて失敗に終わってしまうリスクがあります。

よく混同されますが、自信があることと人の話を聴かないことはまったく別であるため、相手の話を聴く姿勢を保ちつつ、自分のポリシーを大切にしましょう。

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50代起業のメリット

前述したように3割の方が50代で起業していますが、50代の起業だからこそ活かせる以下のメリットもあります。

  • 培ってきた経験・スキルが武器になる
  • 築いてきた人脈を活用できる
  • 開業資金が確保しやすい

それぞれ詳しく解説していきます。

培ってきた経験・スキルが武器になる

一般的に50代になる頃には十分な経験・スキルが蓄積されており、特に経営に近いポジションに就いていた方であれば視野が広がっている傾向にあります。

そうした長年にわたって積み上げられてきた経験・スキルを活かせる分野で起業することによって、安定した経営をおこないやすくなります。

また「経験がものをいう」という言葉があるように、これまでの経験を通したビジネスには若い起業家にはない深みと説得力があるため、クライアントなどからの信頼も期待できるでしょう。

築いてきた人脈を活用できる

これまでの仕事を通して50代になる頃には幅広い人脈が構築されている傾向にあり、ビジネスチャンスとしても活かすことができます。

共にビジネスを始める共同経営者や相談先、クライアントもこれまでの人脈の中から見つけやすく、人脈を形成している途中の若い起業家よりも優位にビジネスを進めていけるでしょう。

また前述したように人材紹介会社を起業する場合は、築いてきた人脈自体をビジネスとしても活用することもできます。

開業資金が確保しやすい

一般的に50代になる頃にはこれまでの貯蓄や資産運用などによって十分な資産がある傾向にあり、若いうちは難航することが多い開業資金も比較的用意しやすい傾向にあります。

開業資金が足りない場合でも、一定の資産があれば金融機関なども融資を承認しやすくなるため、資金調達をするうえでも有利になります。

もし資産が多くない場合も、これまでの勤続年数や経験などによって融資先から信用を得やすくなります。

50代起業で成功するためのコツ

50代ならではの起業のメリットもありますが、必ずしも起業で成功できるとは限らないため、少しでも成功する確率を上げることが大切です。

ここでは50代の起業を成功に導く主なポイントをご紹介していきます。

経験を活かせる分野で起業する

50代で起業する場合は、これまで培ってきた経験・スキルを活かせる分野を選ぶことが望ましいです。

長年にわたって積み上げられてきた経験・スキルには何にも代えがたいアドバンテージがあり、上手く市場に参入できれば起業したばかりでも安定した経営をおこないやすくなります。

未経験の分野で起業を検討している場合は、未経験でも成功しやすいフランチャイズを選ぶと良いでしょう。

初期費用が少ない分野で起業する

特に初めての起業となる場合は、初期費用が可能な限り少ない分野で起業するようにしましょう。

初期投資が少なければ回収期間も短くなるため、起業後の負担も小さくなるほか、万が一の場合も迅速に路線変更できます。

初期投資が高額であればその分回収期間が長くなり、最悪の場合は初期投資を回収できないまま撤退せざるを得ない状況に陥るおそれがあります。

初期投資が少ないビジネスを選び、大きな利益を生み出せるように工夫していくと効率的に経営をおこなえます。

50代起業の課題や注意点

50代で起業する場合は多岐にわたるメリットがある一方で、いくつかの注意点があります。

ここでは50代で起業する場合の主な注意点を解説していきます。

チャレンジ精神を意識する

50代は安定志向の方が多く、チャレンジすることよりも安定した現状を優先する傾向にありますが、チャレンジできなければ失敗してしまうリスクがあります。

若い起業家はトライ&エラーで失敗を比較的おそれない傾向にありますが、そうした若い起業家が競合になる場合も珍しくありません。

安定志向のままであれば競争に負けてしまう可能性が高いため、想定されるリスクが低いなら、「まずはチャレンジしてみる」という意識を持つことで成功できる確立を上げられます。

体力勝負は控える

「まだ大丈夫」だと自分では思っていても、50代は20代に比べると確実に体力が衰えているため、体力勝負のビジネスはリスクが高いといえます。

もちろん多少の無理が必要になるタイミングがある可能性はあるものの、体力勝負を前提としたビジネスでは利益が出ていたとしても、いずれ体を壊して廃業に陥ってしまいます。

体力に自信があったとしても万が一のことを考えて、体力的な負担が少ないビジネスモデルで起業すると良いでしょう。

市場の需要を確認する

前述したように誰もが年齢を重ねると経験が豊富になっていく一方で、相手の話を聴けなくなってしまう傾向にあります。

自分のやりたいビジネスが決まっていたとしても、市場に需要がなければ成功することは至難の業であり、周囲の話を聴かずに強行した場合は大きな痛手になるおそれがあります。

成功の第一歩として、まずは市場の需要を調査し、需要に応えるための戦略を練っていくようにしましょう。

起業を検討中ならぜひご相談ください

GLUGでは障害福祉・飲食の領域において開業から経営改善までトータルで支援しており、1,000社以上のご相談に対応しています。
無料相談のほか、支援実績や収支シミュレーションもおこなっておりますので、少しでもご興味をお持ちの方は弊社までお問い合わせください。

まとめ

50代での起業は決して珍しいものではなく、長年にわたって培ってきた経験・知識という大きなアドバンテージを活かすことができれば、ビジネスとして成功できる可能性を上げられます。

年齢を重ねていくと無意識のうちに安定志向・周囲の意見に耳を傾けることができない状態に陥っている場合もありますが、成功を目指すうえでは意識的に対策することが望ましいです。

自分の経験・スキルを活かせる分野での起業がおすすめですが、未経験でも利益を期待できるビジネスをやりたい場合は、フランチャイズで起業すると良いでしょう。

フランチャイズは本部が成功事例に基づく経営ノウハウの提供や営業活動サポートなどを対応しているため、未経験でも安定した経営をおこないやすくなります。

成功を収めるためにもまずはスモールビジネスでスタートし、リスクを考慮しつつ、ある程度のチャレンジ精神を心掛けた戦略を取ると良いでしょう。

なお、GLUGでは福祉・飲食の領域に特化して開業から運営までトータルでサポートしています。

福祉事業について詳しく知りたい方はこちらのページもご確認ください。

担当者T.Aのイラスト

記事の監修者

平林 英雄

行政書士・保育士・AFP

新卒でコンサルティング会社に入社し、10年間にわたり中小企業の経営計画策定や新規事業の立ち上げ支援に従事。飲食、介護、福祉分野のチェーン本部を経験した後、独立し行政書士としての活動を開始。
現在は法人設立や資金調達などの創業支援、許認可取得や補助金申請などの中小企業支援をおこなっている。2021年より中小企業庁の認定経営革新等支援機関。