障がい者が活躍できるのはどんな仕事?職種や雇用形態、働きやすい環境を紹介

2024年4月12日

障がい者が活躍できるのはどんな仕事?職種や雇用形態、働きやすい環境を紹介

障がい者が活躍できるのはどんな仕事?職種や雇用形態、働きやすい環境を紹介

障害をお持ちの方が働くことを検討する際、「働きやすい環境なのか」「活躍できるか」について、悩むこともあるでしょう。

会社の環境や仕事内容、サポートはどこも異なるため、自身の障害特性に合った仕事探しはじっくり考えておこなう必要があります。

一方、障がい者がより活躍できるよう、サポートするサービスや制度も増加傾向にあるので、それらの支援を受けるのも検討すると良いでしょう。

この記事では、仕事を選ぶ際に確認しておきたいポイントや、サポートを受けられるサービス・制度についてご紹介します。

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障がい者が活躍できる仕事内容とは?

障がい者が働くうえで、様々な業界・職種の仕事が存在します。

障害には身体・精神・知能の種類があり、障害特性も異なるため、すべての障がい者が活躍できる仕事というものは挙げることはできません。

ただし選ばれることが多く、求人が出ることも多い仕事は存在します。

ここでは、障がい者が活躍しやすい仕事を5つご紹介します。

事務職

障がい者にとって、事務職は働きやすい職種の一つといえ、求人も多い仕事です。

仕事内容も、書類整理や電話受付、事務処理など、比較的身体への負担が少なく、障害のタイプに合わせて柔軟に調整ができる作業が中心となります。

また、業務内容や職場の環境によっては、在宅勤務などの柔軟な働き方が可能な場合もあります。

お弁当の作成

飲食業のなかでも、お弁当の作成は障がい者にとって活躍しやすい仕事といえます。

様々な作業が存在しますが、盛り付けなどの一定の同じ動作を繰り返す仕事も多いため、障害の程度に合わせて業務の幅を調整することができます。

また、日々の業務が大きく変わることも少ないため、仕事に慣れてきたら現場のリーダーや社員などへのキャリアアップも狙いやすいでしょう。

軽作業

包装や仕分け、検品、簡単な組み立て作業などの軽作業も、障がい者が活躍できる職種の一つです。

工場や倉庫など、地域によっては求人も多く、探しやすい仕事でもあります。

基本的には物理的な負担は少ないですが、会社によっては立ち仕事の割合が多い場合もあるので、事前に自身の障害特性と仕事内容が合うかは確認しておきましょう。

また、こちらも弁当作成と同様、業務自体は幅広くあるため、習熟度に応じて徐々に作業内容を変化させることもできます。

清掃職

オフィスビルや公共施設、ホテルや工場などの清掃業務も、障がい者に適した仕事の一種です。

施設ごとに障害種別に応じて活躍できる仕事があり、作業は決められた流れでおこなうことが多いため、ルーチンの業務を得意とする方には向いているでしょう。

会社によっては使用する清掃道具を工夫したり、作業時間を調整することで、無理なく作業をおこなえるよう環境を整えています。

農業

農業も種まきから収穫、販売など、様々な仕事があり、障害を持つ方の適性に合わせて活躍できる分野です。

農作業の多くは作業のペースを自分で調整できるため、体力的な負担を考慮しながら働くことができます。

年間を通して多くの種類の作物を育てる会社の場合、仕事も安定して取り組むことができるでしょう。

ただし、天候や気候の変化に合わせて働く必要があるため、体力面で不安が残る場合、適した仕事があるかは確認が必要です。

データ入力

パソコンの操作が可能なようであれば、データ入力の仕事は在宅で仕事できる場合もあり、障害を持つ方に人気の職種です。

仕事内容は電話応対や会議の音声データを文字起こしするものや、名刺やアンケートなどの紙媒体をデータベースに入力するものなどがあります。

集中してコツコツと物事に取り組むことが得意な場合は非常に向いているといえ、仕事を通してWordやExcelをはじめとしたツールにも慣れることができるため、今後のキャリアアップを考えている場合も有効な仕事といえるでしょう。

障がい者が働きやすい職場環境とは

仕事内容から障がい者が活躍しやすい仕事を紹介しましたが、障がい者にとって働きやすい環境かどうかも重要です。

障害特性に合う仕事があるかどうかに加え、障害に理解のある環境や制度、社内教育が存在しなければ、働きづらさを感じてしまいます。

ここでは、障がい者が働きやすい職場や制度をご紹介します。

障がい者雇用

障がい者雇用は、障害者手帳を持っている場合に、企業の障害者雇用枠で就業することです。

「障害者の雇用の促進等に関する法律(障害者雇用促進法)」という法律に基づき、会社は従業員の人数の一定の割合で障がい者を雇用しなければなりません。

障がい者雇用を積極的に進めている場合、障がい者が働きやすくするための制度や教育などを整えていると考えられます。

採用時に自身の障害と不安について相談すれば、長期的に安定して働けるよう、配慮した休憩や残業時間の調整、通院への理解も進めてくれる場合もあるでしょう。

在宅勤務

在宅勤務制度を整えている会社は、障がい者にとって働きやすい場合が多いといえます。

通勤の負担がなく、自分の体調や環境に合わせて仕事ができるため、障害の程度に合わせて働くことができます。

在宅勤務の仕事内容はPCなどでのデータ入力やライティング、プログラミング、デザインなどのほか、会社によっては封入やラベル貼りなどの内職・軽作業や、在宅でのコールセンター業務があります。

人とコミュニケーションをとることが苦手な人や補装具を携帯する必要がある人もストレスが少なく働けるため、在宅勤務で働くことができるかどうかは確認しておくと良いでしょう。

就労継続支援サービス

就労継続支援サービスは障がい者に働く機会を提供するサービスのため、障害への理解や配慮がある環境で働くことが可能です。

また、働くことを通じてスキルや能力を磨くための訓練・支援を受けられるため、いますぐに一般就労をするのは不安という場合に活用することもできます。

仕事内容は事業所ごとに異なるため、自身のスキルや好みに合わせて選ぶと良いでしょう。

就労継続支援サービスにはA型とB型があり、雇用契約を結んで働くことが可能かどうかの違いがあります。

A型は雇用契約を結ぶため最低賃金以上の給与が支払われ、B型は雇用契約を結ばないため、工賃と呼ばれる事業所ごとの報酬が支払われます。

特例子会社

特例子会社は、障がい者の雇用促進・安定を図るために設立された会社のため、通常の会社よりも勤務体制や体調管理、バリアフリーなどの設備面など様々な面で障害への配慮が進んでいます。

困ったときに相談できる専門の相談員や担当者も配置されており、柔軟な働き方も可能なため、障害特性に応じた環境で仕事ができます。

また、特例子会社は大企業のグループ会社であることも多いため、安定して働けるという特性もあります。

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障がいがある方の就労をサポートするためのサービス・制度

障がい者が活躍できる仕事や、働きやすい環境についてご紹介してきましたが、実際のところは求人や面接などだけでは分からないこともあります。

就職してから「思っていた仕事や職場ではなかった」と感じてしまうと、再度就職の手間が発生しますし、障害によっては悪化しかねません。

そのため、事前の情報収集が重要となりますが、ネットなどで調べるだけでは限界があります。

そこで、ここでは就労をサポートするためのサービスや制度をご紹介します。

就労継続支援(A型/B型)

就労継続支援は障がい者に働く機会を提供し、能力や経験を身につけるための訓練・支援を受けられるサービスとご紹介しました。

しかし最終的には一般就労につなげることを目的にしていることもあり、就職を希望する場合、就職先を探すための支援も受けられます。

就労継続支援事業所は地域の企業や役所の福祉窓口、ハローワークなどと連携し、施設の利用者が安定して長期的に働けるような職場の情報を保有しています。

また、働くなかで障害特性や得手不得手も把握しているので、マッチした仕事を紹介してもらえるでしょう。

就労移行支援

就労移行支援とは、障害をお持ちの方の就職に向けての準備から、就職活動のサポート、就職後の定着支援など、就職に関しての様々なサポートをおこなうサービスです。

就職のための支援に特化しているといえるサービスで、就職するための相談から、目指す仕事で必要となるスキルを得るための訓練、職場探し、就職後のサポートまで受けることが可能です。

受講できる訓練(プログラム)については就職を目指す職業や事業所によっても異なりますが、ビジネスマナーや応募書類の作成などの基本的なものから、WordやExcelなどの具体的な業務につながるパソコントレーニング、デザインやプログラミング言語の習得などの職種に特化したプログラムを組む事業所もあります。

就労継続支援と異なり、利用することでの報酬はありませんが、企業の情報も多く持ち、希望するスキルのプログラムを受けられるため、希望する仕事がある程度決まっている際は利用を検討すると良いでしょう。

ハローワーク

多くの求人があるハローワークには、障害者雇用枠の求人も集まります。

また求人を受け付ける際、障がい者雇用を進めたい企業からの相談も受けているので、採用担当者の考えや職場の環境なども把握している場合があります。

サポートは求人の紹介だけでなく、障害に対して専門的な知識を持つ職員や相談員による自己分析や、自身の障害特性における仕事の適性の相談、採用面接への同行依頼もできます。

どのような仕事があるかの一覧から把握したいという方には向いているサービスといえます。

まとめ

障がい者は障害の種類や等級、特性ごとに、活躍できる仕事は異なります。

また会社ごとに、どの程度の障害への理解があるか、体制を整えているかという点も差があります。

仕事の探し方も、やりたいことや働き方などの希望条件から探すか、求人の一覧から選ぶか、能力やスキルから考えるかなど、方法はいくつかあり、それに合わせて利用するサポートやサービスも変わります。

自身で探すことに不安がある場合、この記事で紹介したようなサービスに相談してみると良いでしょう。

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