【2024年最新版】自宅からできる0円起業のアイデアを15個紹介！成功のためのコツを解説

「起業したい」と思っても開業資金がネックとなり、起業に足を踏み出せない方におすすめなのが0円起業です。

0円起業でビジネスを始める方も増えていますが、0円起業をしたことがない方は本当に開業資金はいらないのか、どんなメリットがあるのか疑問だらけかもしれません。

今回は0円起業の概要や主なアイデア、成功させるためのポイント、よくある質問などをご紹介していきます。

0円起業とは？

0円起業とは、文字通り開業資金などの初期費用0円で起業することであり、個人事業主であれば0円起業でビジネスを始めることもできます。

個人事業主は開業手続きに費用がかからないほか、在宅でビジネスを展開するのであればテナント料も発生しません。

安定した経営を目指すうえでは初期費用を可能な限り抑えることも重要なポイントになりますが、0円起業はその条件を満たしており、主に以下のメリットがあります。

• 比較的手軽に起業可能
• 初期投資の回収期間を考えなくて良い
• 初期投資0円なので、起業のリスクが少ない
• リスクが発生しても比較的簡単に路線変更・撤退できるなど

日本政策金融公庫の「ゆるやかな起業の実態と課題」によれば、20%から30%前後の起業家が0円起業を実際におこなっており、0円起業は決して不可能ではありません。

出典：日本政策金融公庫「ゆるやかな起業の実態と課題」

※同調査では、収入にこだわらず自分の好きなビジネスをおこなう起業家を「ゆるやかな起業家」と定義しています。

今回は0円起業のアイデアが中心となりますので、起業の手順を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

起業するには？成功のための5ステップ、必要なことをわかりやすく解説！

自宅からできる0円起業のアイデア15選

0円起業には多岐にわたるメリットがありますが、どのようなアイデアがあるのでしょうか。

ここでは自宅からできる0円起業の主なアイデアをご紹介していきます。

WEBデザイン

WEBデザインはWEBサイトやバナーなどのデザインを担当する業種であり、WEBマーケティングを強化する企業が増える現代では需要が増しています。

WEBサイトのイラスト制作やユーザー目線を考えた導線設計、HTMLやCSSを使ったコーディングなど、仕事の幅を広げやすく、すでに専用ソフトがある場合は0円起業ができます。

専門性が高い業種であり、高度なスキルがある場合は安定した依頼を確保しやすい傾向にあります。

WEBライター

WEBライターはWEBサイトに掲載する文章を担当する業種であり、起業する際に必要なものはPCと文章スキルのみという手軽さから副業としても人気があります。

WEBライターはあくまでも総称であり、SEOライター・コピーライター・セールスライターなど種類は多岐に渡り、専門性も異なりますが、WEBサイトやオウンドメディアの記事・文章を納品するSEOライターとコンテンツライターが主流です。

クラウドソーシングで多くの仕事が募集されており、実績を積み重ねていくことで報酬を上げていくことができます。

コンサルティング

コンサルティングはクライアントが経営する事業の経営課題を分析・解決に導くための提案をするビジネスです。

マーケティングなどの分野ですでに一定以上の専門的な知識・スキルを持っている場合は、安定した経営を期待できます。

報酬の金額は1時間あたり1万円から30万円前後と依頼内容やスキルに左右されますが、経験や知見が多い方であれば少ない勤務時間でも稼ぎやすい傾向にあります。

アフィリエイト

アフィリエイトはWEBの成功報酬型広告であり、自分のWEBサイトやブログで広告主の商品・サービスを紹介し、売ることができれば報酬を受け取れるビジネスです。

自分のWEBサイトやブログのアクセス数が多ければアフィリエイトにつなげる機会も増えるため、アフィリエイトをおこなううえでは有利になります。

ただし、参入障壁が低いことからアフィリエイトを始める方も多く、そのためアフィリエイトのみで稼げる方は限られている傾向にあります。

代行業

代行業は依頼された仕事を代行するビジネスであり、少子高齢化や共働き世帯、独居老人の増加によって需要が急速に拡大しています。

その内容は墓参りや家事、庭の掃除、買い物など多岐にわたりますが、必要なのは体だけであり、毎月のランニングコストもほとんど発生しません。

専門性がなくてもリスクを最小限に抑えられる0円起業を考えている場合は、代行業も検討すると良いでしょう。

YouTuber

YouTuberは、YouTubeで動画・ライブ配信をすることで収入を得るビジネスのことであり、自分の趣味を活かせるという魅力があります。

広告や投げ銭、有料メンバー登録、企業からのPR案件によって収入を得ますが、動画撮影・編集などをすべて自分で対応する場合は、元手0円で始めることができます。

ただし、収益化するためにはチャンネル登録者数500人以上・直近365日で合計3,000時間以上の再生という条件を満たす必要があり、収益化できるまで無収入となります。

収益化できるまではネットショップやオンラインスクールなどのビジネスも同時並行でおこない、YouTubeから集客を促すことでこのデメリットを軽減できます。

動画撮影・編集

企業や個人からの依頼で動画を撮影・編集するビジネスであり、マーケティングの一環で動画に力を入れる企業の増加やYouTubeなどの動画配信サービスの浸透に伴って需要が拡大しています。

動画撮影の場合はすでに機材を持っている場合は0円起業をすることが可能であり、編集であればスキルさえもっていれば無料編集ツールも充実しているため、元手0円で始められます。

依頼されるジャンルはPR動画やインタビュー動画、短編映画、ゲーム配信動画など幅広くあり、安定した依頼を受けるには実績を積み上げていくことが大切です。

SNS運用代行

SNS運用代行は、依頼を受けた企業・個人のSNSアカウントの運用を代行するビジネスです。

スマートフォンの普及とともにSNSも広まっており、SNSの投稿や広告を目にする機会が増えているため、さまざまな業界でSNS運用代行の需要が高まっています。

専門知識とツール、パソコンがあれば、場所を選ばずに仕事ができるため、初期費用を抑えやすい傾向があります。

ネットショップ

ネットショップは実店舗を持たずにWEBで通信販売をおこなうビジネスであり、起業のハードルが低い傾向にあります。

販売する商品の仕入れ費・在庫管理費は発生するものの、売れた場合にメーカー・卸売業者が直接顧客に商品を発送するドロップシッピングであれば、最小限のコストに抑えられます。

また自分で制作するハンドメイド商品の販売を検討している場合、受注生産制にすることで在庫管理費をほとんどなくすことができます。

オンラインスクール

長年続けている趣味や高度な専門スキルがある場合は、オンラインスクールを開業するのも良いでしょう。

オンラインスクールの分野は、外国語会話・学習塾・楽器演奏・絵画・プログラミングなど多岐にわたり、自分の経験・スキルを活かせる分野を選ぶことが大切です。

一般的に月謝制で利益を得ていきますが、指導する分野によるものの、総じて粗利益は高い傾向にあります。

アプリ開発

アプリ開発は、スマートフォンの普及によって急速に人気が高まっているビジネスです。

最近のアプリ開発分野の成功例としては、タクシー配車アプリやキックボードなどのシェアリングサービスなどがあります。

プログラミング・ITの知識とパソコンがあれば開業でき、オフィスを借りる必要もないため、専門スキルをすでに持っている場合はおすすめの分野です。

翻訳家

一定以上の外国語のスキルがある場合は、クラウドソーシングで翻訳家として起業するのも良いでしょう。

翻訳家に依頼される仕事は映画・アニメ・ゲームの字幕やテキスト翻訳、マニュアルや契約書、小説の翻訳など幅広い種類があります。

仕事の種類によって求められるスキルは異なり、映画やアニメ・ゲーム・小説などの場合は語学力以外にも文才や意訳するための発想力も必要となり、マニュアルや契約書などのビジネス関連ではその業務の深い理解が必要です。

カウンセラー

カウンセラーと聞くと心理カウンセラーをイメージする方が多いかもしれませんが、カウンセラーはあくまでも依頼主の悩みを聴いたうえでアドバイスする職業であるため、対人関係、子育ての悩み、ただの話し相手などその種類は幅広い傾向にあります。

カウンセラーは資格なしでもなることが可能であり、必要なのは電話とオンライン面談で使うタブレット、もしくはPCのみなので気軽に起業することができます。

アドバイスはせずにひたすら聴きに徹する愚痴聞きもこのカウンセラーに分類され、必要なスキルは忍耐強さのみとなります。

インフルエンサー

インフルエンサーとはSNSやブログなどで数千人以上のフォロワーやファンを持つ方のことであり、企業から依頼されたPR案件をSNS・ブログで紹介することで収入を得ます。

支持されているフォロワーやファンの数が多ければ、それだけ影響力も強いため、案件の単価も高額になります。

いきなりインフルエンサーになることはできないため、まずはSNSやブログでフォロワー・ファンの獲得に向けた活動を地道に続けていくことが大切です。

オンライン秘書（オンラインアシスタント）

オンライン秘書は依頼されたスケジュール管理や書類作成、出張手配などを遠隔で対応するビジネスであり、在宅でも始めることができます。

コスト削減や生産性向上を目的として企業の需要が高まっていますが、特別なスキルを必要としないため、起業しやすい傾向にあります。

短時間の勤務が多い傾向にあり、他のビジネスと同時並行で対応していくことも十分可能です。

0円起業を成功させるためのコツ

0円起業のビジネスで成功を目指すうえでは、あらかじめいくつかのポイントを把握しておくと効率的に進められます。

ここでは0円起業を成功させるためのポイントをご紹介していきます。

自分の強みを発揮できる分野を選ぶ

0円起業でおこなうビジネスのほとんどが一定のスキルが求められるため、自分の強みを発揮できる分野を選ぶようにしましょう。

0円起業と同時並行でスキルを身に付ける方法もありますが、最初から自分の得意な分野で0円起業した方が効率的です。

0円起業を始める第一歩としては自分の強み・スキルを棚卸しすることが大切であり、例えば思いついたものを紙に書き出していくといった方法も良いでしょう。

「自分には専門スキルも強みもない」と思う方もいるかもしれませんが、例えば我慢強いという性格も立派な強み・スキルであり、愚痴聞き業で活躍できる可能性を秘めています。

まずは実績を積んでいく

高度な専門スキルがある場合でも、0円起業する前から十分な人脈を築けていなければ信頼を0から積み上げていくことになるため、創業初期は報酬が安い傾向にあります。

報酬アップと安定した依頼を受けるためには実績作りが重要であり、地道に実績作りとクライアントの信頼を獲得していくことでやがて成功することができます。

ただし報酬が安い仕事だけを受け続けていると「この人はこの報酬のままで良いんだ」と勘違いされて、いつまで経っても報酬が上がりません。

報酬アップのためには交渉や立ち回りも大事であり、例えば以下のような手順で報酬を少しずつ上げていくと良いでしょう。

1. 報酬以上の質やクライアント対応で納品・クライアントの信頼を獲得
2. 別のクライアントを紹介してもらう
3. 最初のクライアントよりも少しだけ高い報酬で仕事をおこなう
4. 以降1から3を繰り返す

ビジネスの独自性を高める

0円起業は参入障壁が低いことから競合も多い傾向にあり、十分な専門スキルを持っていたとしてもビジネスに独自性や強みがなければ安定した依頼を受けることが難しくなります。

独自性とはビジネスにおける個性のことですが、独自性を考えるうえでは想定するクライアントのニーズを捉えることが重要です。

真新しさだけを追求した場合は独りよがりで需要がないビジネスに陥るリスクがあるため、クライアントにはどういったニーズがあるのか、どのような付加価値をビジネスに作り出せるのかを考えましょう。

また革新的なアイデアをひらめくのは一朝一夕ではいきませんが、既存のビジネスを組み合わせることでもビジネスに独自性を出していくことができます。

0円起業の成功事例3選

0円起業のアイデアや成功させるためのコツを解説しましたが、成功事例を把握していればビジネスモデルを構築しやすくなります。

ここでは0円起業の主な成功事例をご紹介していきます。

Airbnb（エアビーアンドビー）

Airbnb, Inc.が運営するAirbnbは、安く泊まりたい旅行者と空き部屋・空き家に困っているホストをつなげる世界的な民泊マッチングサービスです。

創業者のブライアン・チェスキー氏とジョー・ゲビア氏は、美術大学卒業後にサンフランシスコで起業を目指しましたが、失敗に終わったうえ、定職も貯金もない絶望的な状態に陥りました。

家賃を支払うためになし崩し的に2人が住んでいたアパートのロフトを貸し出すようになりましたが、これがAirbnbの始まりです。

その後も紆余曲折はありましたが、資金調達によって需要が多かったヨーロッパでの進出が成功したことで、現在は世界的な大企業に成長しています。

株式会社リブセンス

株式会社リブセンスでは、マッハバイト（旧名称：ジョブセンス）や転職会議など転職活動をサポートするサービスを中心に提供しています。

同社の代表取締役を務める村上太一氏は、ビジネスプランコンテストで最優秀賞に輝いたビジネスプランを事業化するために大学在学中に起業しました。

当時の求人業界は広告掲載料の前払いが一般的でしたが、株式会社リブセンスは求人広告の無料掲載や採用祝い金を取り入れた成功報酬型の画期的なビジネスモデルを打ち出し、求職者と企業が多く集まったことで大きな成功を収めました。

創業2年目には黒字化し、その後は史上最年少の25歳で東証一部上場を果たしています。

株式会社タイミー

株式会社タイミーは、今いる場所から近くのバイトを面接・履歴書無しで最短1時間から当日働くことができるサービスTimeeを展開しています。

同社の代表取締役を務める小川嶺氏は、起業した事業が失敗し、複数のアルバイトを掛け持ちする中で現在のTimeeを思いつきました。

Timeeは空き時間でお金を稼ぎたいユーザーと人手不足に悩む企業の双方のニーズに応えており、ユーザーは450万人を超え、44,000以上の店舗が導入しています。

サービス開始から2年で総額30億円以上の資金調達にも成功しており、2019年からは地域活性化を目的としたTimeeトラベルも展開しています。

0円起業におけるリスクと注意点

多岐にわたるメリットがある0円起業ですが、起業前に把握しておくべきいくつかのリスクと注意点があります。

ここでは0円起業の主なリスクと注意点を解説していきます。

実績が少ないうちは収益が少ない

高度な専門スキルがある場合でも実績が少ないうちは、報酬の単価も少ない傾向にあります。

報酬の単価を上げるためには報酬が少なかったとしても実績を積み重ねていくことが大切であり、一定以上の収益を確保できるまでにある程度の時間がかかります。

0円起業で安定した利益を得られるまでは、会社員も続けるなど別の収入源を確保しておくと良いでしょう。

毎月のランニングコストは発生する

0円起業はあくまでも開業などの初期費用が0円という意味であり、経営で必要な運転資金・生活費は確保しておかなければなりません。

0円起業のビジネスが軌道に乗るまでは本業の会社員などは当面の間続け、副業として仕事をするのであれば自己資金も不要です。

しかし最初から0円起業のビジネス一本で行くなら、3ヶ月から6ヶ月分の運転資金・生活費を安定した経営のために確保しておきましょう。

資金調達が難しい傾向にある

0円起業のビジネスを始める場合、毎月の運転資金も抑えやすい反面、自然と自己資金も安くなる傾向があります。

一見すると良いことに思えるかもしれませんが、自己資金が少なければ金融機関などの融資先から「貸し倒れリスクがあるのでは？」と懸念され、資金調達が難航しやすくなります。

自己資金だけでも毎月の運転資金や設備導入費を賄えるのであれば問題ありませんが、そうではない場合は返済義務のない助成金・補助金や自己資金要件のない融資への申請を検討すると良いでしょう。

0円起業に関するよくある質問

初めての0円起業を検討している場合、分からないことだらけで不安な方もいるのではないでしょうか。

ここでは0円起業に関するありがちな質問とその回答をご紹介していきます。

所持金0円で起業できますか？

個人事業主で起業する場合、開業手続きに費用が発生しないため、初期費用がかからないビジネスであれば所持金0円でも起業することができます。

法人設立の場合は2006年に施行された新会社法によって、理論上は資本金1円でも起業できるようになりました。

ただし1円で済むのは資本金のみであり、法人の場合は開業手続きで25万円前後の費用が発生するため、所持金0円では法人を設立することはできません。

お金がなくても開業できますか？

自己資金が少ない場合でも個人事業主であれば十分に開業することができますが、運転資金が少ないビジネスを選ぶことが大切です。

0円起業はあくまでも初期費用が0円のビジネスであり、安定した経営をおこなうためにはある程度の運転資金分の自己資金を確保しておく必要があります。

所持金や想定される収入が少ない場合、それに応じた運転資金が少ないビジネスを選ぶことで資金ショートを防ぐことができます。

また地方起業であれば都心よりも固定費などの運転資金を下げられるほか、起業に関する支援制度も充実している傾向にあるため、地方起業を検討するのも良いでしょう。

地方起業のメリットを知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

地方起業のメリットとは？補助制度や起業アイデア・成功事例を紹介！

0円で起業するデメリットは？

0円起業の場合は初期費用がかからない一方で、起業したばかりでは大きな報酬を期待することはできず、実績を少しずつ積み重ねながら単価を上げていく必要があります。

また一定以上のスキルが求められている0円起業のビジネスが多く、単価を上げるためには実績作りと同時並行でスキル向上に向けた勉強を続けていくことが望ましいです。

十分なスキルがない場合でも最初から安定した経営をおこないたい場合は、フランチャイズでの起業を検討しましょう。

フランチャイズであれば本部が経営ノウハウの共有や営業活動代行などをおこなうため、十分なスキルがない未経験でも最初からある程度の利益を確保できる傾向にあります。

まとめ

0円起業には、初期投資の回収期間を考えなくて良い・リスクが発生しても路線変更しやすい・手軽に起業できるなど多岐にわたるメリットがあり、0円起業を選ぶ方も増えています。

0円起業は高度な専門スキルがあっても人脈がなければ、信頼は0からのスタートとなり、創業初期は報酬単価が安い傾向にあるため、軌道に乗るまでは本業も続けていきましょう。

また0円起業のほとんどは一定のスキル・強みが必要であり、これまで培ってきた経験を活かせる分野を選ぶことが大切です。

専門スキルや強みがなくても創業初期から安定した経営をおこないたい場合は、フランチャイズへの加盟で起業することも検討しましょう。

フランチャイズ本部が経営ノウハウの共有や営業活動代行などをおこなっているため、異業種からの参入や初めて起業する場合でも安定した経営ができるほか、成功しやすい傾向にあります。