独立開業しやすいおすすめの業種15選　在宅ワーク可能など条件別に解説

昨今、「人生100年時代」という言葉をよく耳にします。

長く豊かに生きていく理想の人生設計で「働く」を充実させるために、自由度が高く、定年なく働けるメリットから独立開業を考える人も多いのではないでしょうか？

しかし、独立開業後は自身の力で経営を軌道に乗せ、事業を安定させていかなくてはなりません。

興味や経験を加味して、長く続けていけるよう自分に合った職種選びが重要になってきます。

この記事では、独立開業におすすめの仕事を特徴や具体的な職種名を挙げて紹介していますので、ご参考にしていただければと思います。

独立開業しやすい仕事はどんな仕事？

いざ新しいことを始めようというのはやはり誰でも不安を感じます。

ビジネスに絶対は存在しないですし、リスクはなるべく抑えたいところです。

独立開業のしやすい仕事の特徴から共通点を見つけ、自分が重視する条件と照らし合わせることで軸となる方向性を定め、自分にあった職種を見つけていきましょう。

在宅ワークが可能

新型コロナウイルスや働き方改革などの影響により就労形態が多様化したことにより、独立開業するなら場所や時間に縛られたくないと考える人も多いと思います。

実際に在宅での起業は店舗や事務所を利用する際に発生する初期費用やランニングコストを抑えられることや、通勤などにかかる時間を別に有効活用できるようになるため、家事育児、介護といった家庭との両立にも柔軟に対応できる利点があります。

専門的なスキルを活かせる

新しい職種にチャレンジするとなると、事前に入念な準備や勉強が必要になります。

しかし、専門的な資格やスキルを既に有しているのであれば、開業のハードルは低くなるでしょう。

自身の知識や経験を強みとして生かしていくことで、営業やマーケティングに力を入れることで利益を上げやすくなり、よりやりがいも感じられます。

初期費用が安価

しっかり事務所や店舗を構えるとなると、初期費用や毎月固定費が発生しますが、PCやスマートフォンひとつでできる仕事であれば費用を抑えての開業がしやすいと言えます。

また、業種によっては、自治体からの補助金や助成金、融資制度等を利用したり、フランチャイズを活用したりすることによって開業資金を抑えることもできます。

また、自身の資格やスキル、アイディアによっては元手がなくても初期費用0円から収入を得ることが出来ます。

個人事業主での企業であれば費用はかからず、法人だとしても1円さえあれば資本金として成り立ちます。

そのため、極論、自己資金がなくても独立開業は可能です。

しかし、実際に事業を運営していくうえで資金が尽きてしまったり、ビジネスチャンスを逃してしまったりする可能性もあるので、業種にもよりますが、ある程度の資金を用意しておくことは重要です。

独立開業におすすめな職種【在宅ワーク可能な5つ】

特別なスキルがなくても、パソコンやスマートフォン一つから副業としてスタートできる職種は参入ハードルが低いと思われます。

次では、在宅ワーク可能な5つの職種をご紹介します。

フリーライター

Webライター・コピーライター・取材ライターなど、専門とする業務によって仕事内容は異なりますが、主にクライアントからの依頼に応じて、記事やコンテンツを執筆する仕事です。

時間や場所に縛られず、資格や経験がなくてもパソコンとインターネット環境があれば誰でも始めることが出来るため、副業としても人気です。

その一方で誰でも始められるため大きく利益を得ることが難しくもあります。

例えば取材ライターであればインタビュースキル、コピーライターであればコピーライティングスキルなどのスキルを高めることで収入アップに繋げられるでしょう。

エンジニア・プログラマー

いずれもIT 業界の職種で、プログラミングの知識を要する仕事です。

独学でも一定レベルまで習得は可能ですが、独立してフリーで活躍するとなると、より実践的なスキルや知識が必要です。

独立前にプログラミングスクールに通ったり、IT系の企業で働いたりして感覚をつかんでおくといいでしょう。

どちらの仕事も需要が高いので、様々な案件に関わってコツコツと実績を重ねることで、高単価な案件を獲得し、大きな利益を得ることも可能です。

動画編集

近年、YouTubeをはじめとした動画投稿サイトの需要が急速に加速し、注目を浴びています。

動画編集も場所や時間を選ばず、パソコンとインターネット環境があれば可能です。

未経験からフリーランスとして始められますが、参入者の中には既にスキルがある人が一定数いるため始めは単価が低くなりやすいです。

しかし、未だに正しいノウハウが確立されていないため、市況やクライアントに刺さるスキルや経験を身に付け、重ねていくことで、利益を上げていくことが出来るでしょう。

イラストレーター

主な仕事としては、クライアントから依頼を受注し、ポスターや雑誌、書籍やWeb上の記事、ホームページの挿絵など様々なシーンで起用されるイラストを描く仕事です。

イラストレーターとして独立開業して活動する場合も、スクールに通ったり、資格を取得したりする必要はありません。

また、自分のペースで仕事を選んで働くことができる他に、契約時に報酬額が交渉でき、会社に分け前が差し引かれず手元に残るため、正社員からフリーランスになることによって年収が大きく増加する傾向にあります。

ネットショップ運営

完全在宅で開業したいと考えている方には、ネットショップ運営もおすすめの仕事です。

実店舗を置く必要がないため、店舗となる物件や改装、設備等の準備がないため、初期費用やランニングコストを抑えて開業することができます。

ただ、ネットショップ運営をするためにはサイト作成が必須になってきます。

最近では高度なスキルがなくても開業方法が豊富にあり、既存モール型ネットショッピングサイトを活用することによって、簡単にサービス構築できるが可能なため、参入のハードルは下がっています。

また在庫保管スペースが十分でなくても、無在庫で始めることもできます。

独立開業におすすめな職種【専門的なスキルを活かせる5つ】

独立開業において、大きな武器になる専門性の高い資格を持っている方は、存分にその知識や経験を存分に活用していく他ないでしょう

次では、手に職が得られる5つの職種をご紹介します。

士業（弁護士・税理士・行政書士など）

士業とは弁護士や税理士、行政書士などの主に末尾に「士」という字が付くことが特徴の高難易度な専門資格を必要とする仕事の通称で、難度がゆえに取得に多くの時間と労力を有しますが、ライバルが少なく顧客の獲得がしやすいことや、特に専門性が高いため高収入が見込めるのが特徴です。

士業の場合は、一般的には事務所を設立しますが、レンタルオフィスを借りたり自宅の一部を事務所にしたりすれば、初期費用やランニングコストを抑えることも可能です。

すでに資格を持っているのであればおすすめですが、これから取得するとなると開業までに長い道のりが必要となることを覚悟しておかなくてはなりません。

サロン経営（美容室・エステ・ネイルなど）

サロン経営と一概に言っても、セラピストやエステティシャン、メイク、ネイルなど、どの分野で開業するかにもよりますが、知識や技術、経験があれば開業しやすいビジネスの一つです。

ただ参入ハードルが低い分、競合が多いことは否めません。

そのため、経営力や他とのコンセプトの差別化などのブランディング能力が必須になってきます。

特徴、違いを出して、競合とは違うポジションにサロンを置くことで顧客に見つけてもらいやすくすれば、成功に繋がり、大きな利益を得られるでしょう。

講師（ピアノ・英会話など）

楽器や英会話、プログラミングなどといった特定の分野に精通するスキルを持っている方は、講師を務めることで収入を得ることができます。

講師として開業する場合は高い専門性はもちろん、高いコミュニケーションスキルが求められますが、目の前の生徒に貢献することができると目に見えてやりがいを感じることができます。

また生徒の評価が良く、人気が出れば、大きく収入を伸ばすこともできるでしょう。

オンラインで講習を行ったり、自宅を教室にしたりすることによって、初期費用やランニングコストを大きく下げることも可能です。

Webマーケティング

Webマーケティングとは、Webサイトへの集客を促して、サービスや商品の購入に繋げるための広報活動やプロモーション活動など全般のことです。

インターネットに依存する社会に変化したことにより、以前よりも需要が高まり、市場が拡大しています。

パソコン一台で自宅からでも始めることができ、参入しやすいことも特徴で独立開業向きの職種です。

給与水準も30代平均年収と比較しても高水準なため、経験を重ねていくことで、若いうちから高年収を稼ぐことが可能です。

ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナーとは顧客にお金に関しての有益な情報を提供し、生涯生活の資金の収支計画などのライフプランニングの構築のお手伝いをする仕事です。

顧客の人生に寄り添う仕事のためやりがいは多く感じられ、資格を持っていれば未経験でも独立開業は可能です。

ただ信用を得やすくするためにはやはり3級、2級よりも1球を取得しておくと良いでしょう。

また、やはり顧客ひとりひとりに合わせた最適解のプランニングは経験値の差があればあるほど有利なため、経験を積んだ方が成功につながりやすいといえます。

独立開業におすすめな職種【初期費用が安価な5つ】

初期費用を抑えるにはフランチャイズがおすすめです。

費用が安価なだけでなく、様々なサポートを受けることが可能で、確立されたブランド力で安定的な収益も見込めるでしょう。

次では、フランチャイズメインで費用が安価の5つの職種をご紹介します。

高齢者向けビジネス

現代の価値観の多様化により少子高齢化が加速の一途を辿る中、高齢者向けビジネス市場はいまや、モデル利益1,000万円を超えることも珍しくないほどの成長ぶりを見せています。

高齢者ビジネスと一口に言っても、住宅や飲食、サービス、娯楽と大きく4分野あり、業種も多種多様なため、フランチャイズを展開する企業も多く、参入しやすいのが特徴です。

また個人で複数のサービスを組み合わせて、独自サービスを展開し、確立させていくこともできるでしょう。

リユースビジネス

リユースビジネスとは中古品(未使用品も含む)を取り扱い、主に不要なものをできるだけ高く売りたいニーズと欲しいものを中古でもできるだけ早く買いたいニーズの間で行うビジネスです。

市場が右肩上がりに成長と拡大/strong>を続けており、業態も多岐に渡り、宅配買い取りや出張買い取りなどは顧客が店舗に出向かなくても取引ができます。

取引商品を保管しておく場所の確保が必要ですが、費用は安価で、スキルがなくても隙間時間で副業から始められるので参入がしやすいことも特徴です。

ハウスクリーニングビジネス

高齢者の方が自宅の手の届きにくい場所や、難易度が高い場所の清掃を業者にお願いする場面などが増えているように、ハウスクリーニングビジネスの市場も拡大しています。

こちらも特別な資格は必要ないたため、参入のハードルは低いです。

ただ顧客の自宅での作業になるため、最低限のマナーや事前知識等は必須になりますので、より高い技術やスキルを身に付けたいという方はフランチャイズでの開業を検討すると良いでしょう。

飲食店

飲食店の独立開業といえば、有名店で腕を磨いた料理人が自分の店を開くといったようなイメージが強いですが、フランチャイズを活用すれば、未経験でも始められます。

フランチャイズの場合は本部に対して加盟料などを支払う必要がありますが、成功の事実がある事業のノウハウを利用でき、開業後の集客もある程度見込めます。

最近では特に新たな生活様式に合わせ、フードデリバリーのニーズが高く、今後も市場規模は拡大していくので、将来的にも一定数の需要は得られるでしょう。

オンラインフィットネス

近年、よく見かけるようになったオンラインフィットネス。

新型コロナウイルスの流行がきっかけでおうち時間を有意義に過ごしたいという人たちが増え、需要が高まってきています。

特定の店舗を持たずにWeb配信上でのレッスンになるため、機材を用意したりプロモーションをする必要がありますが、テナントを借りたり、複数台のマシンを用意したりする必要が一切ないため、開業にかかる費用はとても安価です。

フランチャイズで参入する方法や完全独立で始める方法もあり、開業方法も様々なものが存在します。

まとめ

今回は独立開業におすすめの職種をカテゴリー別に15種類ご紹介いたしました。

起業を考える人の理由は、「自由に仕事したい」や「やりがいを感じる仕事がしたい」など様々あると思います。

自分自身が優先したい条件を明確にし、資金調達や事業計画の構築、開業手続きなどを抜けなく、入念に事前準備をすることが成功につながるカギになります。

独立開業にあたっての不安点はフランチャイズで既存のノウハウを利用したり、税理士や弁護士などの専門家に相談したりすることが安心です。

長く、太く、豊かに仕事していくためにも、自分が全力で注力でき、心からやりがいを感じられ、自分らしいビジネスへの発展していけるような仕事を探していきましょう。