フランチャイズのメリットとデメリットは?重視すべきポイントや注意点まで解説

2024年5月31日

フランチャイズのメリットとデメリットは?重視すべきポイントや注意点まで解説

開業を検討している場合、個人による開業とフランチャイズでの加盟のどちらにしようか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

フランチャイズによる開業には個人での開業にはない多くのメリットがあるため、フランチャイズへの加盟を選ぶ方も増えています。

今回はフランチャイズのメリット・デメリット、加盟する本部を選ぶ基準などをご紹介していきます。

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フランチャイズの仕組みとは?

開業する際の選択肢の一つとして候補に上がる機会が多いフランチャイズですが、どういった仕組みで成り立っているのか知らない方もいるのではないでしょうか。

ここではフランチャイズの仕組みをご紹介していきます。

本部

フランチャイズの本部は、さらなるブランド力の強化と安定した売上を出せる店舗の拡大のため、事業をブラッシュアップします。

また、本部や加盟店の成功事例に基づくノウハウをパッケージ化・新規加盟店に提供しつつ、売上アップのためのサポートをおこないます。

本部・業種によるものの、パッケージには集客・営業戦略・売上アップを図る施策など多岐にわたるノウハウが詰め込まれており、未経験でも経営しやすい傾向にあります。

加盟店オーナー

加盟店オーナーは契約上の本部のビジネスパートナーであり、自店舗・本部の利益のために経営をおこないます。

本部からノウハウ提供と経営サポートを受けることができ、その対価として毎月ロイヤリティを支払います。

加盟店オーナーは比較的簡単に開業・経営可能で、本部は加盟店の獲得で事業拡大をおこなうことができます。

利用者

本部がすべての加盟店でサービス・商品の質を均一化しているため、一度でも加盟店を利用したことがある利用者は、どの加盟店にも安心して足を運べます。

フランチャイズの均一化によって開業したばかりの加盟店でも利用者が訪れるため、加盟店は一定の集客・売上を期待できます。

フランチャイズの仕組みや開業する流れをもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

フランチャイズ(FC)の意味とは?仕組みやメリット・開業についてわかりやすく解説

フランチャイズのメリット6選

フランチャイズには多岐にわたるメリットがあるため、未経験からの新規参入の場合は選択肢の一つに上がりやすい傾向にあります。

ここではフランチャイズで開業する主なメリットをご紹介していきます。

本部のブランド力に頼れる

知名度の高いフランチャイズ本部に加盟することで、そのブランド力を活用して経営をスタートできる点は大きなメリットだといえます。

全国的な展開をしている大手フランチャイズの場合、すでに顧客が加盟店のサービス・商品を知っている状態で開業できるため、初めから安定した集客・売上を期待できます。

もちろん本部のブランド力に頼るだけでなく、加盟店側もリピーターを増やす工夫をしていくことが大切です。

本部のサポートを活用できる

フランチャイズに加盟することで本部からサポートを受けられることも大きなメリットの一つです。

物件探しや運営の指導、営業活動の代行、売上アップための改善点の共有などサポート内容は多岐にわたり、経営に関する悩みがあっても相談によって解決しやすい傾向にあります。

特に未経験から新規参入する場合は本部が心強い味方になり、頼ることで成功できる可能性が高まります。

未経験でもオーナーになれる

個人が開業しようとする場合、希望する業界・業種で一定の経験を積んでから独立開業する流れが一般的です。

フランチャイズの場合、本部が実績のあるノウハウ・マニュアルを加盟店に提供しているため、業界ならではの知識・経験がない完全な未経験でも加盟によってオーナーになれます。

またサービス・商品の質の均一化を目的として、本部が加盟店向けの研修をおこなっているため、未経験でも安心して経営をしていくことができます。

有利な立地で出店しやすい

安定した売上・集客につなげるためには開業前の立地選びも重要なポイントになり、「店舗は立地が7割」という考え方もあるほどです。

しかし未経験の個人が有利な立地を見極めることは難しいうえ、不動産の非公開情報として水面下で取引されてしまうこともあります。

フランチャイズの場合は本部が加盟店の売上を確保するために集客につながる立地で開業手配を進めてくれるため、立地選びの問題も解消しやすい傾向にあります。

資金調達がしやすい

個人店として初めて開業する場合は信用と実績がゼロからのスタートになるため、資金調達が難航してしまうケースもあります。

フランチャイズの場合は他加盟店の事業計画を参考にすることで金融機関の信用を得やすくなるほか、本部から資金調達のサポートを受けられるため、資金調達しやすくなります。

ただし本部に頼り過ぎてしまうと金融機関から「他力本願だ」と判断されてしまうため、ある程度は主体的に行動することも大切です。

仕入れコストを抑えられる

個人店として新たに開業する場合、安全性・安定供給・コストが揃った仕入先の確保は簡単なことではなく、大きな負担になりやすい傾向にあります。

フランチャイズの場合は本部が商品・原材料・食材などを一度に大量購入しているため、仕入れコストが安く、加盟店の負担が小さい傾向にあります。

また加盟店は本部から定期的に仕入れる仕組みになっているため、仕入先を加盟店が探す必要もありません。

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フランチャイズのデメリット4選

開業したばかりでも安定した売上・集客を期待できるフランチャイズであるものの、フランチャイズならではのデメリットも存在します。

ここではフランチャイズで開業する主なデメリットをご紹介していきます。

ロイヤリティの支払いが必要

ブランド力の活用やサービスを受ける対価として、加盟店は本部に毎月ロイヤリティを支払わなくてはなりません。

本部が採用するロイヤリティ方式によっては、売上が少ない場合でも一定のロイヤリティを支払わなくてはならないため、負担が大きくなるおそれがあります。

ロイヤリティの相場は業界によって異なるため、加盟を検討する業界の相場を十分に調べておくと良いでしょう。

独自性を出せない

フランチャイズの加盟店は運営に独自性を出せないこともデメリットだといえます。

フランチャイズでは加盟店全体のイメージやサービス・商品の質の均一化をおこなうことで、顧客の信用を守っています。

加盟店はノウハウやブランド力を活用できる代わりに、フランチャイズ本部が定めるルール・方針に従って経営しなければなりません。

本部・他加盟店の不祥事に巻き込まれやすい

フランチャイズは本部の知名度を活かせる点がメリットであるものの、本部・他加盟店で不祥事が発生した場合は、知名度の高さが牙を剥くことになります。

たとえ無関係でも加盟店すべてのイメージダウンが起きることで、客数と売上が大きく下がるだけでなく、その後の集客にもマイナスの影響が出てしまうおそれがあります。

また自店舗で発生した不祥事でブランドイメージを毀損させた場合、影響の度合いによっては本部から損害賠償を請求されることもあります。

すぐには辞められない

業界によって契約期間は異なりますが、1年から15年は加盟店として経営を続けなければなりません。

「向いている業種じゃなかった」「うまくいかないから早期撤退したい」と思っても、契約期間中は経営を続けることが大前提であり、途中解約の場合は違約金が請求されます。

違約金の金額によっては大きな痛手になってしまうおそれがあるため、以下3点を加盟前に確認することが大切です。

  • 自分に本当に向いている業種なのか
  • 違約金の有無と発生する条件
  • 違約金の金額

何を重視すればよい?フランチャイズを始める際の注意点

フランチャイズで加盟店を募集する本部は多いものの、どういった基準に基づいて選べば良いのでしょうか。

ここではフランチャイズに加盟する際の主な注意点をご紹介していきます。

本部のブランド力を重視する

フランチャイズのメリットを最大限に活かすためにも、ブランド力が高いフランチャイズ本部を選ぶようにすると良いでしょう。

大手フランチャイズ本部に加盟できれば、看板を見ただけでどういった商品・サービスが提供されているか分かるため、開業したばかりでも安定した集客・売上を期待できます。

またブランド力が高い本部の場合、本部側がブランド力を維持するために広報などをおこなっている傾向にあり、加盟店は経営に専念しやすい状態にあります。

日本フランチャイズチェーン協会に加盟する本部を選ぶ

一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会(JFA)は、経済産業省から認可された団体で、健全なフランチャイズ・システムの発展を目的に活動しています。

日本フランチャイズチェーン協会に加盟するフランチャイズ本部も多く、加盟条件には以下が含まれているため、加盟していれば信頼性が高いといえます。

  • 財務・経営が健全であること
  • 国内で2年以上の実績があること

加盟していないフランチャイズは推奨できないということではありませんが、加盟しているフランチャイズを選ぶことで安定した集客・売上を期待できます。

自分の方針と近い本部を選ぶ

自分の方針と可能な限り近いフランチャイズ本部を選ぶことで、加盟後も円滑な経営をしやすくなるでしょう。

前述したようにフランチャイズに加盟する場合は、本部の方針・ルールに従わなければなりません。

フランチャイズ本部と自分の方針が合わなければ、余計な摩擦が生じやすくなるため、加盟する段階で十分にすり合わせましょう。

サポート内容が充実した本部を選ぶ

フランチャイズに加盟・開業する場合でも、経営者として資金調達・スタッフの雇用・店舗運営など想像以上に多くの対応をしていく必要があり、大きな負担になります。

サポート内容が充実したフランチャイズ本部に加盟すれば、経営に関する不安があっても適切なアドバイスを得られるほか、開業・経営の負担も軽減できます。

特に業界未経験で開業する場合は、コストとのバランスも見つつ可能な限りサポートが手厚いフランチャイズ本部を選ぶと良いでしょう。

コストが過度に高い・安い本部は選ばない

コストとサポート内容・ネームバリューなどが釣り合っているフランチャイズ本部に加盟することが大切です。

初期費用が高額な場合は回収に時間がかかることで資金繰りが難航しやすくなり、高額なロイヤリティなのにサポートが充実していなければ、安定した売上の確保が難しくなります。

その一方で「ロイヤリティなし」など相場からかけ離れた安さであれば、仕入れコストが不当に高額だったり、そもそもサポートが存在していなかったりする場合があります。

フランチャイズに向いている人や必要な資金についてさらに知りたい方へ

フランチャイズは開業するうえでおすすめの方法であり、特にフランチャイズでの開業に向いている方であれば大きな成功を収められる可能性も秘めています。

フランチャイズに向いている方や必要な資金を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

フランチャイズ(FC)の意味とは?仕組みやメリット・開業についてわかりやすく解説

まとめ

フランチャイズの開業には多岐にわたるメリットがあり、特に未経験の場合は業界ならではのノウハウを活用できるフランチャイズで開業すると、成功できる可能性が高まります。

さらに成功に近づくためには、自分の方針に近い本部に加盟することが大切であり、円滑な経営をしやすくなります。

フランチャイズでの開業を検討している方は、どういったフランチャイズ本部・業種だと相性がいいか十分に下調べしておくと良いでしょう。

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